229 模型
屋根
2階
1階
studyでした。。
一体、この世に生まれてやがて死ぬ人間というものはどこからやって来て、どこに去っていくのだろうか。またはかない仮住まいに過ぎぬ住居を、人は誰のために苦労して作り、出来上がった家を見てなぜ喜ぶのか。その家の主と家とがあわただしく滅ぶさまはたとえて言うなら、朝顔とそれに宿る露のようなものだ。ある場合は先に露が落ちて、花が残っている。しかし、残ってはいてもその花はいずれ朝日にあたって枯れてしまうものだ。逆に、ある場合は花が咲きにしぼんで露がなおも消えないで居る。しかし、消えないとはいってもその露は夕方まで残っていることはないのである。
鴨長明「方丈記」序章より訳
by bydd
| 2011-09-07 16:33
| K20D (~)